エスニック料理の種類とは?
2018年11月27日
エスニック料理と聞くと、どのような料理をイメージしますか?独特の香辛料やハーブが使われ、その強い風味とクセがあるエスニック料理には、虜になる方がたくさんいます。
今回はそんなエスニック料理の種類についてお伝えします。
エスニック料理には、どんな種類がある?
そもそも、エスニックとはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?エスニックには日本語で「民族」という意味があります。つまりエスニック料理とは、直訳すると「民族料理」のことです。
料理界において用いられるエスニック料理という言葉には、下記の地域の料理を言い表していることが多いです。
- ◆タイ
- ◆インドネシアなどの東南アジア
- ◆インド
- ◆西アジア
- ◆中近東などの地域
上記のような東南アジアや中近東周辺の料理は、日本料理や朝鮮、中国古来の料理とは、趣や使われている食材がまったく違います。そのため、自分の国では食べられないエキゾチックな雰囲気を楽しみたいという方が、エスニック料理を求めてお店に行くようです。
アジア系のエスニック料理の種類とは?
日本人はアジア人ですし、エスニック料理の中でも、比較的アジア系のエスニック料理の方が人気が高いようです。これにはさまざまな種類があります。それぞれの国の代表的な料理を挙げてみます。
- ◆タイ料理:辛味、酸味、甘味、塩味、旨味の5つの味と香りが基本
- ●カレー、トムヤムクン(世界三大スープ!)、ヤム(サラダ)、パッタイ、タイスキなど
- ◆マレーシア料理:マレー料理、インド料理、中国料理などの影響を強く受けている
- ●ラクサ、チキンライス、サテー、ナシゴレン、ロティチャナイなど
- ◆ベトナム料理:中国とフランスの影響を強く受けているといわれている
- ●春巻き(生春巻き)、フォー、パイン・ミー、パイン・セオなど
- ◆インドネシア料理:香辛料やココナッツミルク、ケチャップマニス(甘い調味料)を使う
- ●ナシゴレン、ミーゴレン、サテアヤムなど ※料理の名前は「食材+調理法」で覚える
エスニック料理といえば、タイ料理をイメージされる方が多いのではないでしょうか?和食の特徴ともいえる「旨味」を使った料理は、日本人にあっているのかもしれません。実際、現在の日本では、即席麺や即席スープなどで「トムヤムクン」を見かけることがあります。
そして、マレーシア料理はインドやマレー、中国をルーツにする食文化から誕生しており、ココナッツミルクや魚が使われています。
ベトナム料理は、主に美容や健康を意識する人たちに食べられています。フランスや中国の食文化の影響を受けており、香りや色彩、味のバランスに優れていて、味は非常にマイルドです。中でも、生野菜やえびなどが一度にたくさん摂れる生春巻きは、日本のスーパーのお惣菜コーナーでも売られているくらい、日本人にとってポピュラーな料理といえそうです。
インドネシア料理は、スパイスの栽培が盛んな環境を生かして、スパイシーな料理をたくさん作ります。サンバルと呼ばれる辛味調味料を使うことで料理のインパクトを強めています。
エスニック料理は、種類が豊富!人気の理由は?
なぜエスニック料理が日本で人気となりつつあるのでしょうか?それはやはり、外国特有の珍しさや健康への意識の高まりが関係しているのではないでしょうか。パクチーブームによってエスニック料理に注目が集まっているといっても、まだまだ実物を見たことがない人や食べたことがない人がほとんどだと思います。
そのような人たちが、いつも食べている日本料理ではなく、非日常が味わえるエスニック料理を食べたいと感じて、エスニック料理店に食事にいきます。実際に、いつも食べないエスニック料理の物珍しさにひかれて食べてみたら、ハマってしまったという人はたくさんいます。
他にも、エスニック料理には自然豊かな大地で栽培されたスパイスやココナッツミルクがたくさん使用されているため、新陳代謝を高めると同時に、ダイエットや美容効果が期待できるといわれています。そのため、男性よりも女性を中心にエスニック料理のファンは多いようです。
そして、なんといってもパクチー好きにとってエスニック料理は欠かせないと思います。パクチーは独特の香りのする食べ物であるため、好きか嫌いかはっきり分かれる傾向にありますが、「パクチー専門店」ができるほど日本人に好まれる食材なのです。
エスニック料理には、さまざまな種類があります。国が変われば、使う食材や調味料、調理方法も変わります。それぞれの食材の活かし方、ざまざまな調理法など、京都調理師専門学校で学べる料理の基本は、きっとエスニック料理につながる部分もあると思いますよ。