京調BLOG

調理師の専門学校 通信教育と通学との違いは?

調理師の専門学校には通信制も

京都調理師専門学校のフランス料理上級科に通う、フラ吉です。

私は今、地元の滋賀県から京都のアパートに引っ越して、一人暮らしをしながら専門学校で料理を学んでいます。でも、世の中には入学ではなくて、通信教育で学びたいという人もいると思います。今回は、京都調理師専門学校に通っている私が、通信教育でも学べるのかについてご紹介します。

調理師の専門学校に、調理師免許を取得できる通信教育はあるのか

自分自身、調理師専門学校には、調理師免許を取得できる通信教育があると思い込んでいました。でも、答えはNOです。

少し前にインターネットで調べてみたところ、調理師専門学校の中には、通信教育サービスが提供されていないことがわかりました。つまり、すべての調理師専門学校は、通信教育ではなく、通学することで学べる学習形態になっています。

なお、お菓子作りのプロの証である、製菓衛生師と呼ばれる国家資格の取得を目指す学校の場合は、京都にも、通信教育の学校が有ります。もし、小さい頃からパティシエになるのが夢だったというのであれば、通信教育を利用してお菓子作りを勉強しても良いのかもしれません。

 

調理師の専門学校に、通信教育が「無い」理由

なぜ、調理師の専門学校に、通信教育が無いのでしょうか?その理由は、調理師免許を取得する方法の一つとして、都道府県知事が指定した調理師養成施設に入学し、1年以上にわたって必要な知識や技能を修得しなければいけないと定められているからです。

調理師は、民間資格ではなく、国家資格であるため、養成施設に通うならば、何をどれだけ勉強するのかが、あらかじめ決まっています。そのカリキュラムの概要は、厚生労働省によって決められているため、その決まりに則って、必要な単位を取得していく必要があります。その中には「実習」の時間もあるのです。

調理師になるなら、専門学校に通学しよう!

実は調理師になるためには、必ずしも専門学校に通わなくてはならない、ということはありません。免許が無い状態でも、「調理」の職に就くことはできます。ただしそこから「調理師免許」を取得するためには、2年以上の実務経験を積み、さらに独学で国家試験を受験することになります。

もう一つの方法が、1年以上、専門の養成施設(専門学校など)に在籍し、卒業することです。こちらの方法の方が、実際に調理師免許を取得するまでの年数は短く、非常に効率的です。通学による学習方法であれば、わからないことを講師の先生にすぐに質問でき、分からないことは丁寧に教えて頂けます。以上の理由から、専門学校に通う方法をお勧めします。

独学で勉強すると、わからないことを直接聞けないため、疑問点があいまいになりがちですが、専門学校ならその心配がありません。また、同じ志を持った友人ができますし、一緒に調理師の夢に向かって勉強するので、この経験が自分の宝になります。

専門学校に通学するため、独学の場合と比べると自由な時間が少なく、体調不良などで休むと、取り返すのが大変ですが、友達と夢に向かって勉強する生活は、とても楽しいです。そして、人によっては、初の一人暮らしを始めるチャンスです!最初は、生活に慣れるまでが大変かもしれませんが、きっと良い経験になると思います。

結局、調理師になるために調理師専門学校に通うべきなのかは、その人なりの考え方があるでしょう。

私自身は、今現在通学していて、みんなと一緒に座学で学ぶこと、調理の実習をすること、分からないことをそのままにするのではなく、ちゃんとした答えを知っている人に質問すること、こういったことの積み重ねが、プロの料理人になるためには、必要なのではないかと考えています。自分の夢は、京都調理師専門学校で料理の知識や技術を学んで、プロのシェフになること。がんばって通学し、じっくりと学んでいきたいと思います!

お役立ち知識 西洋料理上級科 フランス料理専攻

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