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カフェを経営したい!今、何をすれば良い?

自分の理想のカフェを経営してみたい、という夢を持っている方は、意外と多いのではないでしょうか。街に出ると、様々な特徴をもったカフェがあり、工夫の凝らされたメニューやお店の雰囲気など、なんだか素敵な気持ちになれますよね。

そんなカフェを経営しているオーナーさんには、自分の理想のお店に対する憧れの気持ちと同時に、自分のお店をオープンして経営する以上、専門的な知識やスキルが求められます。今回は、カフェを経営するとはどういうことなのか、知っておくべき知識や今から準備できることについてお伝えします。

カフェを経営するって、どういうこと?

そもそも、カフェを経営することに対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。カッコよくて、オシャレなイメージでしょうか。ここでは、カフェオーナーとしてどんなお店を目指ざし、こだわりを持って働けばお店を軌道に乗せられるのか、そのポイントをお伝えします。

どんなお店を目指せば良いの?

あなたには、「こんなカフェを経営してみたい!」という目標はありますか?カフェ経営において、目指す目標を決めておくことは非常に大切なことです。カフェ経営とは、ずばり「店舗ビジネス」なのです。

店舗ビジネスである以上、お客様に何らかの価値を提供して、その対価としてお金を受け取ります。しかし、お客様にどのような価値を提供すれば良いのでしょうか?

カフェに訪れるお客様は、「楽しく心豊かに過ごせる時間」や「ゆったりと落ち着いた時間」などを求めてお店に訪れます。つまり、お客様がカフェに訪れた時、そのサービスや空間に価値を感じていただくことができればファンになってくれます。

良いカフェには、どんどん足を運びたいですし、自分の家族や友達に「いい場所を知っているよ!」と教えたくなりませんか?そのため、お客様に「あのカフェが好き!」と感じてもらえる場所を提供するために努力し、そのカフェだけの価値を提供することを目指すのがカフェ経営のポイントです。

こだわりたいのは何?

カフェの経営で成功している人に共通することは、お店に対して「強い想いやこだわり」を持っているケースが多いということです。あなたがカフェを経営するなら、どんなことにこだわりたいですか?これは、自分自身が「何のためにカフェを経営するのか」という、経営の中でもっとも重要な「コンセプト」にも関わる部分です。

実際に、このようなコンセプトで経営しているカフェは多数存在します。ここで、人気のカフェに共通する1つのこだわりをお伝えします。それは、「心地良さを感じさせるお店づくりをしている」ことです。

そういったお店は、内装にこだわっていることがありますし、あるいは店内のBGMにこだわることもあります。食器やちょっとした小物にこだわることもあります。

そして何よりも、提供するフードやドリンクにこだわる店もあります。お客様の目の前で香り高いおいしいコーヒーを入れると、視覚や嗅覚によって自然と期待値が高まります。その結果、お客様の気分が高揚し、幸せを感じて頂けるでしょう。お店から出てきたお客様を見て「あ、このカフェに入ってみよう」と周りの人に思わせることもできるかもしれません。

お客様に心地良さを感じさせるお店づくりにするという強いこだわりを持つことは、非常に大切だということです。

自分の思いって形にできるの?

カフェを経営するなら、少なからず自分の思いを形にしていかなければいけません。しかし、自分の思いは、どうすれば形にできるのでしょうか?カフェを経営したいけれど、自分の思いをなかなか形にできない人に、おすすめの質問があります。その質問とは、下記の3つのものです。

非常に抽象的な質問ですが、この3つの質問に明確に答えられるようになると、自分の思いを形にできる能力があなたには備わっているということになります。例えば、こんな答えが考えられるのではないでしょうか。

このように質問に答えることで思いを形にできます。心で思っているだけでは、今ひとつ明確にはなりませんが、「自分のやりたいこと」を言葉で見える化し、今やれることは何か、この先やるべきことは何かを考え、行動に移していきましょう。

カフェの経営について知っておくべきことは?

カフェを経営するには、仕事の中身を切り分けて考えます。お客様に提供するメニューを考え、喜ばれる料理を調理するスキルが必要です。ここでは、カフェの経営において知っておくべきことをお伝えします。

仕事の中身を切り分けて考える

カフェを経営するには、お客様に満足していただくため調理や接客を行い、受け取った代金を管理しなければいけません。そのため、主に以下のような3つの部門が必要だといわれています。

もし、カフェを「一人で軌道に乗せる」ことを目標としているのなら、すべての部門を自分自身で担当することになります。あるいは、夫婦ふたりで経営するなら、接客あるいはキッチン部門を、自分のパートナーに任せる、という方法もあります。

いずれにしても、この3つの部門は必要とされる知識やスキルに違いがあります。分けて考えていくと良いのではないでしょうか。

それぞれに必要なスキルは?

では、これらの3つの部門ではそれぞれ、どのようなスキルが求められるのでしょうか?

キッチン部門は、お客様からのオーダーに従い、的確に料理を作ることになります。例え、料理が作れても手際が悪ければ、お客様を待たせてしまうことになります。そのため、手早くオーダー通りに調理する、というスキルが求められます。

そして、コーヒーやお茶を入れる技術も大切なスキルです。そのためには、コーヒー豆の種類や焙煎の仕方による味や風味の違い、適切な淹れ方を知っておく必要があります。

接客部門でもっとも重視されるスキルは、「コミュニケーションスキル」です。なぜなら、カフェは、お客様を相手とするサービス業だからです。お客様からメニューを聞き、料理やドリンクを配膳し、レジで会計をする、業務としてはこれだけなのですが、そのいずれのシーンでも、お客様との会話が必要です。相手に喜んでもらえる会話や、短時間での意思疎通ができる、高いコミュニケーションスキルがある人は、接客部門に向いています。

そして、カフェを経営するうえで、もっとも大切なのは「おもてなし」の心を持って接客するということです。仕事ができてもそこに心がこもっていなければ、お客様に満足して頂くことは難しいでしょう。前述のような「楽しく心豊かに過ごせる時間」を提供するためには「おもてなし」の心も必要なのです。

では、経営部門ではどのようなスキルが求められるのでしょうか?日常生活では、なかなか経営について考える機会がないため、イメージすることが難しいかもしれません。

カフェを経営するとは、カフェ経営という「商売」をすることであり、「ビジネスの場としてライバル店に負けない店づくりをしていく」ということです。

そのためにはまず、数字に強くなければいけません。収入と支出を長期的に考え、長期的にカフェを経営するため、利益を残し続けることが大切です。一番簡単な考え方は、「売上-経費」という公式で収支を計算し、答えがプラスなら黒字、マイナスなら赤字です。つまり、黒字であればこそ、業務拡大やライバル店に勝てる店づくりを続けていける、ということになります。

簡単なことに思えるかもしれませんが、「経営」の根底にはこの考え方があります。しかし、実際にカフェを経営していくためには、もっと複雑な考え方をする必要があります。そういったことも専門学校などで学んでいくと、自分自身の「経営者としてのスキル」という形で、習得していくことができます。

カフェの経営者になるために今から準備できることは?

将来、カフェの経営者になるには、どのような準備が必要となるのでしょうか?ここでは、カフェの経営者になるために今から準備できることについてお伝えします。

なぜこれを目指すのか、じっくり考える

カフェ経営の道を歩むということは、答えのない道を歩むということです。しかし、自分のお店であるカフェを経営していく上での問題や課題は、基本自分自身で解決していかなければなりません。

売り上げが好調な時もあれば、悪い時もあるでしょう。そんなとき、辛いことを乗り越えるために「カフェの経営者として目指すもの」が明確に決まっていると、様々な課題に対応しやすくなります。

カフェという空間は、「食べたい」「話したい」「リラックスしたい」など、お客様それぞれのニーズを満たせる場所です。つまり、「カフェだからこそ目指せるものがある」ということなのです。ある人にとっては、「友人とのコミュニケーションの場」。またある人にとっては「世界中のおいしいコーヒーが楽しめる場」など、お客様によって求めるものは異なるので、どのようなカフェを目指していくのか、今のうちからじっくりと考えておくべきことだと思います。

売り上げアップにつながることを考える

近年、カフェはおいしいコーヒーや紅茶を提供することで売り上げをアップする以外にも、様々な手法で顧客を獲得するところが増えつつあります。たとえば、贈り物や手土産としてコーヒーや紅茶をギフトセットとして販売することで売上を伸ばすカフェが存在します。

ラッピングの包装紙や素材をインターネットなどで購入すれば、それなりのラッピングはできますが、オリジナリティが感じられません。せっかく贈り物や手土産として利用して頂くのであれば、カフェのロゴをシールにプリントするなど、さりげない部分でこだわりを表現したいものです。

もしもラッピングのセンスや技術に自信がないのなら、ラッピングコーディネーターなどの資格取得を目指すのも良いでしょう。もし、自宅の近くにラッピング教室があるのなら、参加してみても良いかもしれません。こうした経験を、今のうちに一つでも学んでおくと、カフェの「売り上げをアップ」につながる一つのアイデアとなります。

あるいは、今すでに人気のあるカフェやレストランなどに、客として訪れることも、ぜひトライしておきたいことです。例えば

こうしたことをチェックしてみると、「人気店の秘密」が分かるかもしれません。自分自身が客として「心豊かに過ごせる時間」を求めて行くのも良いのですが、ほんの少し店内を見回し、「なぜこの店は、いつもお客様でいっぱいなのか」を考えてみると、自分自身の夢へのヒントがきっとあるはずです。

何よりもまず、体力を付けること

カフェの仕事は、意外と体力勝負です。オシャレな空間でお客様に憩いの場を提供している環境からは想像できないかもしれませんが、基本的にカフェは「立ち仕事」であり、ゆっくりと座れるのはお客様だけです。

例えば、開店しているのが1日10時間であれば、そのうち9時間は立ちっぱなしになります。調理をしたり、洗い物をしたり、お客様の注文を聞いたり、そのほとんどが立ってする仕事です。仮に、1日9時間、1か月25日開店すると考えると、1か月あたり225時間も立ちっぱなしで仕事をすることになります。

今現在、体力に自信がない人は、今のうちから体力をつける生活を心がけましょう。規則正しい生活、健康な体というのも、経営者には必要なスキルの一つなのです。

いかがでしょうか。

「カフェを経営したい」という自分の夢をかなえるためには、学ぶことがたくさんあります。カフェで働くことはアルバイトでもできますが、いざ自分自身の店を持ちたい、独立したいと考えるのであれば、専門学校などでじっくりと学び、必要なスキルを身に付けることをお勧めします。

京都調理師専門学校には、人気カフェを運営する力を身につける調理師科カフェフード専攻があります。カフェフード専攻では、様々なカフェフードに加えて、カフェに不可欠なデザートメニュー、コーヒー豆や紅茶葉についての知識と淹れ方など、カフェ経営に役立つ技術と知識を身に付けられる環境があります。自分の夢に向かって、私たちと調理師科カフェフード専攻で一緒に学びませんか?

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