食品と食材の違いとは?

食品と食材の違いとは?

私たち日本人は、自然由来の食材をさまざまな形に加工して食品として作り変えてきました。先代から知識や技を受け継ぎ、食材を無駄にしないための技術を編み出すことで、新たな加工法を生み出し続けています。

あなたは、食品と食材の違いについて、ご存知ですか?普段、何気なく使っている言葉ですが、その定義については、あまり知られていないのではないかと思います。今回は、食品と食材の違いをお伝えします。

食品と食材を比較してみる

まずは食品と食材の違いについてご説明します。

食材とは、ニンジンやジャガイモなど、料理の材料となるものです。手を加えて、調理することで食べられるものが多くあります。

一方の食品とは、食材を含めた、人が日常的に食べ物として摂取するものの総称です。よって、食材は食品に含まれます。

次に、食材と食品の、栄養バランスを比較してみようと思います。基本的には、栄養価は食材の方が高いです。

市販のジュースをイメージするとわかりやすいと思いますが、市販のジュースは、衛生状態を保つために加熱処理されていることがほとんどです。

その際、ジュースに含まれるビタミンは、熱に弱いためほとんど死滅してしまいます。そのため、健康的なものを摂取したいのなら、食品ではなく食材を極力選んだ方が良いでしょう。

この違いからも分かるように、基本的に自然界に存在するもが食材であり、自然界に存在するものに人間が手を加えたものと食材を合わせたものが、食品だといえるでしょう。

食品として加工する目的は?

食材のまま摂取したほうが栄養価は高いのに、わざわざ手間や時間をかけて食品へと加工する意味がないようにも思えます。それでも、食品へと加工するのは、安全で衛生的な食品にする以外にも、香りや色、味、食感などの嗜好性や栄養価を高める目的があるからです。

他にも、加工しておくことで、調理時間を短縮化し、調理作業を合理化できます。これまでに存在しなかった食品を誕生させるという目的でも、食品の加工が行われています。

食材は、そのまま放置しておくと微生物の影響により腐敗が起きやすい、という面もあります。これでは、食材としての価値が著しく低下すると同時に、食中毒などの原因となってしまいます。

食品の加工方法の種類

食品の加工方法には、物理的や科学的、生物的な作用によって、加工食品を作る方法があります。それぞれの加工方法の違いは、下記の通りです。

  • ■物理的作用による加工方法:物理的・機械的な操作をすることで、食品へと加工していく方法。この方法によって、精白米や押し麦、でんぷん、小麦粉などが作られます。
  • ■科学的作用による加工方法:化学変化を起こさせて食品へと加工する方法。この方法によって、こんにゃくやジャム、麦芽あめ、ぶどう糖などが作られています。
  • ■生物学的作用による加工方法:微生物や酵素を使用することで、食品へと加工していく方法。この方法によって、味噌やお酒、しょうゆ、漬物、食酢などが作られます。

食塩は、加工することではじめて塩として利用できます。他にも、味噌は、ゆでた「大豆」という食材を発酵させなければ、調味料として使うことはできません。もし、このような加工技術が発達していなければ、私たちの生活は、非常に不便なものとなっていたでしょう。

おいしい料理を作るには、食材と食品のバランスを考える必要があります。このようなことは、すべて京都調理師専門学校の食品と栄養学の授業で学びます。少ない量でも栄養価の高い食生活にしていくには、自分の料理に使用する材料が食材なのか、食品なのかに興味を持つことが大切です。

いかがでしょうか。普段何気なく耳にしている食品と食材の違い、ご理解頂けましたでしょうか。料理人を目指すのであれば、調理技術以外にも、このような食品や栄養に関する専門的な知識もしっかりと身につけることが大事です。

料理に興味のある方、ぜひ京都調理師専門学校で一緒に学びませんか?知識と技能を兼ね備えた一流の料理人になって料理界を盛り上げていきましょう。