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料理業界で活躍している卒業生紹介

「プロの調理師になりたい!」と強く願うチカラこそが日々のモチベーションになり、夢を実現する未来力となります。
京調には、みなさんのそんな願いをサポートする体制が整っています。
ここでは、京調を卒業し、フードサービス業界で活躍している卒業生をメッセージとともにご紹介。

和食・日本料理上級科

瓢亭 副料理長 高畠克員さん【1995年卒業】(香川県/香川県大手前高校出身)

和食のプロになることを夢見て、京都での就職に強い京調へ入学した私は、大好きな料理の勉強に夢中で取り組みながら、料亭でアルバイトをしていました。そのアルバイトは求人が出ていたわけではなく、お店から京調の先生へ直接相談があり、先生が私に声をかけてくださったというもの。1年半のアルバイト期間を経て、私はそのお店への就職を希望し、実現しました。あれから約20年が経ちましたが、今もそのお店「瓢亭」に勤め、副料理長を任されています。京調には、技術を指導するだけではなく、業界とつながりのある頼れる先生がたくさんいらっしゃいます。そんな先生方との関係は、卒業した今でも続いています。私は、京調での出会いを大切に、「お客さまに喜んでいただきたい」という初心を忘れず、これからも料理と向きあっていきたいと思っています。


竹屋町 竹久 主人 竹下和宏さん【1997年卒業】(広島県/福山誠之館高校出身)

京調は、調理の専門技術を学ぶうえで、ちょうどいい規模の学校だと思います。実習が少人数制なので、先生から個別に見てもらえて、指導してもらえます。それは私が京調を選んだ理由のひとつでもあります。また、京都の料亭をはじめとする料理業界とつながっている京調は、就職に直結。私も卒業後は数店で経験を積み、現在は独立して自分の店を経営しています。お客さまがリピートしてくださると本当にうれしく誇りに感じますね。京調からはじまった調理師という仕事。人に喜んでもらえる素晴らしい仕事を、皆さんにもぜひ、めざしてほしいと思います。

西洋料理上級科 フランス料理専攻

エヴォリュエ オーナーシェフ 緒方龍人さん 【1996年卒業】(京都府/洛水高校出身)

京都出身で、京調で学び、おもに京都のレストランで仕事をしてきた私にとって、フランス料理に和を取り入れるのはごく自然な流れでした。フランスに地元産の食材があるのと同じように、京都にも京野菜をはじめとする地元の食材があります。食器や包丁、お部屋をしつらえる工芸品にも、伝統文化が根づいています。それらの和文化をうまく活かした新しいスタイルのフレンチレストランによって、フランス料理を進化させていきたいと思っています。「エヴォリュエ」という店名は、フランス語で「進化する」という意味。これから京調へ入学しようとする皆さんも、京都で学び、さまざまな経験を積むことで、将来へ活かせることと思います。


エヴォリュエ 近藤大地さん【2010年卒業】(高知県/高知南高校出身)

東京や大阪とはまた違う、独自の伝統文化を持つ京都にひかれて京調へ入学。卒業後はトック・ドール料理コンテストでファイナリストになることもできました。進路は、学校からの紹介でアルバイトをしていたお店へ就職し、その後もキャリアアップを重ねました。その中で印象的だったのは、4年に一度ドイツで開催される「世界料理オリンピック」のアシストメンバーに選ばれ、現地で貴重な経験を積めたこと。さらに当時つとめていた店で緒方さんと出会い、そのご縁で声をかけていただいて、現在は「エヴォリュエ」で働いています。京都へ来たこと、京調で学んだことが、たくさんの出会いにつながり、未来へ広がっていくんだと感じています。

西洋料理上級科 イタリア料理専攻

イル ギオットーネ スーシェフ 下司真也さん【2002年卒業】(京都府/桃山高校出身)

京調へ入学し、アルバイトを探していたときに、ふと目にとまった雑誌の1ページ。そこに写っていた笹島さんとスタッフたちの雰囲気にひかれ、「僕もこの店で働きたい」と京調の先生に相談し、紹介してもらいました。やがて笹島さんの独立にともなって、イル ギオットーネに就職、現在にいたります。京調で学んでよかったと思うのは、知識をつけられたこと。技術は現場で磨くこともできますが、詳しい知識まではなかなか教えてもらえません。栄養学や食品衛生学など、勉強しておいて本当によかったです。現在は後輩を指導するときにも、その知識を活かして、しっかり話す、ていねいに説明するよう心がけています。


ソーニ・ディ・ソーニ 鹿取竜樹さん【2010年卒業】(京都府/南丹高校出身)

京調の「食べ歩き研修会」で、現在働くこの店を訪れ、ひと目ぼれをしました。オープンキッチンでのシェフの立ち居振る舞いが、とてもカッコよかったんです。「いつか僕もこんなふうに、カッコいいシェフになりたい!」と思い、2年次のインターンシップで再びこのお店へ。1ヵ月間、大阪へ住居を移して朝から晩まで仕事をさせてもらい、がんばってアピール。そして希望がかなって就職することができました。今は主に前菜を担当しています。京調で学んだことは、調理の基本技術はもちろん、料理用語、キッチン器具の配置など、知識もすぐに現場で役立ちます。調理=技術だと思いがちですが、知識があるのとないのとでは大きな差がつきます。2年間しっかりと学べたことがよかったですね。これからは仕事の領域をさらに広げて、もっとカッコいいシェフへ成長していきたいと思います。

調理師科

ラ・ファミーユ モリナガ オーナーシェフ 森永正宏さん【1987年卒業】(京都府/西京高校出身)

在学中にフランス料理の特別講義で感銘を受けたことが、私にとっての転機でした。その講師の方がオーナーシェフをつとめる東京のお店で研修させていただき、そこへ就職。6年間の経験を積んで、さらにフランスやスイスの3つ星レストランで修行をしました。帰国後も京都をはじめ名古屋や神戸でシェフを歴任し、2013年にふたたび京都へ戻って独立開業。現在は2年連続でミシュランの1つ星をいただいています。大切なことは、料理が好きだという情熱を持ちつづけること。この仕事が好きなら、必ず成功できる。そう信じて、まずは京調の門をたたいてみてください。


なる屋 主人 上嶋良太さん【1992年卒業】(京都府/塔南高校出身)

京都の料亭、ニューヨークの精進料理店を経て、ふたたび京都へ戻って独立しました。私が日々心がけていることは、仕入れでは素材を吟味する、調理では手間ひまをかけて味を引き出す、心をこめてお客さまと接する、そのすべてにおいて、つねに全力を尽くすということ。短距離ではなく、フルマラソンを全力で走りきる気持ちでのぞんでいます。その基礎となったのが京調での学び。包丁の研ぎ方も白衣の着方も、基礎的なことはすべてです。いつか自分の店を持ちたいなら、そんな将来像を描きながら京調を夢の入口に、基礎をしっかりと学んでほしいと思います。

調理師科夜間部

比良山荘 主人 伊藤剛治さん【1991年卒業】(滋賀県/比叡山高校出身)

夜間部の学生は年齢も目的もさまざま。私の在学中も、高校卒だけではなく中学卒や大学生、社会人、また40代や50代の方もいらっしゃいました。そんな人々と学び、交流したことは、調理の勉強だけではなく社会勉強にもなり、仕事でさまざまなお客さまと接するうえでもいい経験になりました。そして皆さんに伝えたいのは、調理師にとって大切なのは料理だけではなく、お客さまとの会話、お店の雰囲気などを通じて「お客さまに喜んでいただく」ということ。京調で、料理のつくり方とともに、笑顔のつくり方や、お店の楽しい空気のつくり方も学んでほしいと思います。


児童養護施設 京都聖嬰会 阿江みゆきさん 【2013年卒業】(京都府/京都聖カタリナ高校出身)

社会人経験を経て、もっと新しいことがしたい、料理で人を喜ばせたいと思い、調理師科夜間部へ入学。現在は施設の子どもたちの食事やお弁当をつくるだけではなく、一緒に食材の買い物に行ったり、クッキングクラブで料理を教えたりもしています。京調で鍛えられた「だし巻き」の腕が、子どもたちのお弁当づくりにとても役立っていますね。この施設の子どもたちは18歳になると巣立っていくので、料理を通じて「食べることの大切さ」を伝えながら、たくさんの楽しい思い出を残してあげたい。日々、そう心がけて仕事に取り組んでいます。