フランス料理で最低限知っておきたいマナーとは?

フランス料理で最低限知っておきたいマナーとは?

日本人にとっては、なかなか敷居の高い、フランス料理店。でも何かのきっかけで、フランス料理のフルコースを頂くことになるかもしれません。

「レストランで恥ずかしい思いをしたくない!」と思っているのなら、ナイフやフォークの使い方やナプキンなどの基本的なテーブルマナーについて、学ぶことをおすすめします。正しいテーブルマナーについて学べば、お店で恥ずかしい思いをせずに、スマートに食事ができるようになるからです。今回は、フランス料理のマナーについてお伝えします。

フランス料理の服装のマナーとは?

フランス料理を楽しむ場合、お店の雰囲気に合わせた衣類や小物のアイテムを用意するべきです。ここでは、フランス料理の服装のマナーについてご説明します。

有名料理店での服装

来店予定のお店が、ミシュランなどで三ツ星を獲得しているような有名店であれば、内装にぴったり合うようなドレスコードであることが大切です。

男性の場合

男性の場合、襟付きのトップスにジャケットを合わせます。ワイシャツを着用すれば無難でしょう。しかし、自分の体に合うトップスやジャケットを選ぶことが難しいと感じる場合は、ネクタイを締めてスーツを着用しましょう。(基本ジャケットは必須でネクタイは問われません。)

女性の場合

女性は、男性と同様にジャケットやスーツで構いません。もしくは、上品なワンピースでも良いでしょう。その際、あまりにもカジュアルすぎるものを選ばないようにしてください。
バッグは、服装に合わせて、クラッチバッグやポシェット、パーティーで使える小さなものがおすすめです。パールやゴールドカラー、シルバーカラーの上質で品のあるアクセサリーに、パンプスを合わせるようなスタイルが、ドレスコードにふさわしい服装といえるでしょう。

カジュアルな料理店での服装

カジュアルなフランス料理店であれば、普段着のような気軽な服装でも、マナー違反とはなりません。

男性の場合

男性の場合、襟なしのシャツにジャケットを合わせたものでも良いですし、シンプルなポロシャツを取り入れたファッションで問題ありません。ファッションアイテムもスニーカーやロングパンツなどのファッションアイテムを自由に取り入れられます。(ただし、ジャケットがあれば印象はよくスマートです。)

女性の場合

女性の場合、Vネックのキャミソールやカットソーをうまく組み合わせた服装でも、マナー違反になることはありません。服装にアクセントを加えるため、ストールを使うファッションに人気があります。

 

フランス料理のナイフやフォークの使い方とは?

日本では、お箸を使って料理を食べますが、フランス料理では、ナイフやフォークを使って料理を食べます。ここでは、西洋料理におけるナイフやフォークの使い方について順を追ってご説明します。

ナイフやフォークの基本

まず、椅子には、背筋を伸ばして座わります。(深く後ろに座らずに、5cm程手前に座ります。)フランス料理では、日本のように食器を手に持つことがありません。お皿を触らずに、ナイフとフォークを八の字に持って食事を楽しみます。

基本的に、フォークを左手に持って、ナイフを右手に持ちます。正式な作法では、フォークを右手に持つことはありません。そして、料理に口を入れるときや切るときは、音を立てないように周囲に配慮しましょう。

ナイフやフォークの持ち方

ナイフやフォークを持つときは、背筋を伸ばして軽く肘を曲げましょう。肘は、テーブルにつけないようにすることがポイントです。ナイフは、柄の部分に人差し指を添えて、刃の面がお皿と垂直になるよう、立てた状態で使用します。

フォークも同様に、柄の部分に人指し指を添えて、下向きに持ちます。その際、肩の力が入らないように、ふんわりと手を置くイメージでナイフやフォークを持つようにすると良いでしょう。

ナイフやフォークを使う順番

ナイフやフォークが複数本並んでいる場合、基本的に外側から使います。そのため、最初の料理として前菜やオードブルが運ばれてきた場合は、右手は一番右側(外側)にあるナイフを手に取り、左手には一番左側(外側)にあるフォークを手に取ります。

料理を食べ終えたら、使用したカトラリー(ナイフやフォークなどの食事を食べるときに使用する道具のこと)は、食器とともに取り下げられてしまいます。そのため次の料理がきたら、そのときに一番外側にあるナイフやフォークを使うことになります。

ナイフレストが置かれている場合

ナイフやフォーク置き場であるナイフレストがある場合、どのような所作が求められるのでしょうか。ナイフレストは、カジュアルな料理を提供するお店で置かれており、次の料理にも同じナイフやフォークを使ってほしいという意向から設置されています。

そのため、料理を食べ終わったあとは、ナイフレストの上にナイフやフォークを置きます。その際、ナイフの刃を内側に向けて、フォークは先端が上側になるように置きましょう。

ナイフやフォークの置き方

フランス料理を食べる際、ワインなどの飲み物やパンを食べながら人との会話を楽しむ場合は、ナイフやフォークをお皿の上に八の字に置いてください。八の字に置くことで、「まだ料理を食べている最中です。」と周囲に伝えられます。

お皿に対して、ナイフは、右側に置きます。そして、フォークは、左側です。ナイフやフォークを置く位置にも決まりがあり、皿のフチにかけると良いとされています。

その際、ナイフの刃を外側に向けないように注意してください。ナイフの刃は、内側に向けることがフランス料理のマナーとなっています。フォークは、上側ではなく、下側に向けてお皿に置きます。

そして、料理を食べ終えたときは、お皿の右側にナイフやフォークを揃えて置きます。先ほどと同様に、ナイフを置くときは、内側に向けましょう。フォークは、下向きではなく、上向きに置きます。これにより、「料理を食べ終えたので、お皿をさげてください。」という合図になります。

食べきれずに料理を残す場合は、食べ残した料理をナイフで右側に寄せて、お皿をキレイに整えるようにしましょう。あとは、先ほどと同様に、ナイフとフォークを右側に揃えておくことで、お皿を取り下げてもらえます。

ナイフやフォークの豆知識!最中柄(もなかえ)とは?

ナイフやフォークを利用していると、持ち手の部分がふっくらとふくらんだものを見かけることがあります。薄いタイプのものよりも、非常に重厚感があり、このようなタイプの持ち手の中は、空洞になっており、重量自体は軽く作られています。

そのため、料理を食べる際、持ち手が太いため持ちやすく、あまり重さが気になりません。見た目は、まるで和菓子の最中のような形をしていることから、最中柄と呼ばれています。

尚、刃と持ち手の部分が一体化しているものは、持ち手部分が平たく薄くなっています。このような一体型のカトラリーを共柄(ともえ)と呼びます。製造の際、形を整えやすいという理由から、最中柄のナイフやフォークよりも手ごろな価格で購入できます。

 

フランス料理の着席してからのテーブルマナー

フランス料理は、ナプキンやナイフ、フォークを使ってスマートに料理を食べていきます。普段の生活の中では、テーブルマナーについて学ぶ機会がない(少ない)ため、不安に思う方もいるでしょう。それでは、フランス料理の着席してからのテーブルマナーについて順を追ってご説明します。

着席したらナプキンを使用する

ナプキンは、メインとなる大皿の上にセッティングされています。まず椅子に着席したら、ナプキンを手にとって、折っている形から一旦広げ、2つ折りにしてひざの上に置きます。着席した直後に、ひざの上に置く必要はありませんが、料理がくるまでに済ませておくことがマナーといわれています。

このとき、ナプキンの輪っかとなっている折り目の部分を身体側に、布端をひざ先にくるようにしてください。これにより、オードブルや前菜をテーブルへ運んでも良いという合図になります。

ナプキンは、口周りが汚れてしまったときや指先が汚れてしまったときに使います。また、席を離れるときは、ナプキンを椅子の上に置きます。これにより、「一時的に席を離れますが、戻ってきます。」という合図を伝えられます。椅子の上にナプキンを置く際は、軽くたたんで置くようにすると所作としてスマートです。

ナイフやフォークを使って料理を食べる

ナイフは、右手、フォークは、左手に持って、料理を食べますが、これは利き手が右手の方の場合です。利き手が異なる方は、ナイフとフォークの持ち方を逆にして、軽く指を添えるように持つと良いでしょう。

フランス料理を食べていると、ナイフやフォークが指からすべり落ちることがあります。その場合は、スタッフの方を呼びとめて、拾ってもらいましょう。食事中にナプキンを落としてしまった場合も、同様です。

マナー違反にならないポイント

フランス料理では、どのような行動がマナー違反となってしまうのでしょうか。食事中に相手の方を不愉快にさせないよう、注意するポイントをまとめてみました。

特に、ナプキンやナイフ、フォークを落としてしまったとき、すぐに自分で拾ってしまいそうになりますが、スタッフの方を呼ぶことを心がけておくことが大切です。マナーを守りながら料理を食べることで、食事の時間を最大限楽しめます。

上記のうち、ほとんどは昔からのマナーとして定着してきたものですが、一番したの「食事中にスマートフォンを触らない」というのは、近年になってから浸透してきたものです。フランス料理に限ったことではありませんが、食事中のルールとして気をつけたいですよね。

スープの食べ方

スープは、スプーンを手前から奥にかけて動かし、すくうことが正しいマナーとなっています。口に入れるときは、吸い込むのではなく音を立てないように流し込むようにいただきましょう。スープの量が減ると大変食べづらくなりますが、左手で右側にお皿を傾けてスープをすくいやすい状態にしましょう。

無理やりスープをすくおうとすると、スプーンとお皿から音がでてしまいます。また、スプーンやお皿に傷をつけてしまう可能性もあるので、お皿を傾けてスマートに食べましょう。

パンの食べ方

パンを食べるタイミングは、決まっていませんが、オードブルと同じタイミングで食べると良いでしょう。そのため、最初からパンを食べ始めても問題ありません。ただし、1つ注意点があります。パンは、お皿と同時に下げられてしまうため、タイミングを見計らって食べることが大切です。

食べる際は、一口サイズにちぎって食べることがマナーです。尚、パンのちぎり方にもマナーがあります。パンの角をお皿につけてちぎると、パンくずを周囲に飛ばすことなくスマートに食べられます。パンに直接口をつけてかぶりつくことはマナー違反となっているため、パンくずをこぼさない美しい所作で料理を楽しみましょう。

また、パンをちぎって料理のソースをきれいにつけて食べると料理人へ「全てソースまで美味しかったです」との表現となります。バターをつけて食べるよりもソースをつけて食べる方が喜ばれます。

テーブルマナーを基礎から学ぶ

フランス料理のテーブルマナーに興味があるということは、料理を作ることにも興味をお持ちではないでしょうか?京都調理師専門学校のフランス料理上級科に入学すれば、フランス料理を中心とした西洋料理の専門的な知識や、メニューの考案に必要な知識を身に付けることができます。京都のエッセンスを取り入れた、おいしいフレンチの作り方を、2年かけてしっかり学びます。

そして、地元の生産者の意見やホテルやレストランの料理長のアドバイスを参考にして、学生レストランで提供する料理の自主作成に取り組みます。献立作成や料理原価生産計算、テーブルマナーを含めた接客サービスの品質向上について学習し、各種料理の調理法をフランス語でも学習するため、より知識を深めることができます。

地方料理や伝統料理を通してフランス料理のベースを学び、レストランで提供される料理への工夫や改善、大量の料理を一度に提供するための段取りの仕方、チームワークを身につけていきます。

京都調理師専門学校へ入学すれば、フランス料理で求められる機転の利く俊敏な調理技術や接客技術を学べます。最新設備がそろった環境で毎日の学校生活が送れますので、おしゃれでかっこいい料理を、一緒に作れるようになりませんか?

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