調理師の給料の相場を知ろう
2019年8月26日
調理師学校への入学を検討されている方の中には、調理師の仕事でどれくらいの給料がもらえるのか気になっている方が多いのではないでしょうか。
調理師を目指すにあたって、給料の相場を知っておいたほうが、キャリア形成について考えやすくなります。
そこで、今回は調理師の給料の相場についてご紹介します。
調理師の給料の相場はいくら?
調理師の給料の相場はいくらなのでしょうか。ここでは、調理師の給料の相場についてご紹介します。
よく調理師の給料は安いといわれますが、じつはそうではありません。
客観的に調べてみると、じつは調理師の給料は平均に近く、決して安すぎるということはないので安心してください。
就業先の規模により給料はさまざま
調理師の平均年収は、30歳で300万、40歳で400万円といわれています。
しかし、給料の相場については、就業先の規模によって異なるケースがほとんどです。
一流の料理店に勤務している場合は、年収1,000万円台になることもあります。
もちろん1,000万円を超えるほどなら、料理人としてかなり著名で、書籍を出したりテレビに取材を受けるトップクラスの調理師に限られます。
そのため一般的には、大手のホテルやレストランで、それなりの地位まで就くことができれば、年収500万円を超えられるくらいだと考えておきましょう。
ただし金額は全国平均であるため、都市圏であるほど年収は高くなり、地方になるほど年収は下がります。
とはいえ地方の場合は、物価などが安いことから、都市圏とくらべて不自由だということはまったくありません。
調理師になるために、高い年収を求めて都市部へ出たとしても、物価が高いことなどから意外と生活水準は変わらないのです。
調理師免許の有無で異なる?
飲食業界の中には、調理師免許を持っていない方もいます。
しかし、調理師免許の有無で収入面が優遇される場合もあるため、調理師免許を取得してから調理師を目指すことをおすすめします。
入社前に調理師免許を取った場合と、働き始めたあとに調理師免許を取った場合で、手当などの額が異なるケースがあることがあるので、知識として知っておきたいものです。
企業にもよりますが、入社時に調理師免許の手当がもらえる方がトクな場合が多いので、やはりまずは調理師専門学校で調理師免許を取得しておくのが理想です。
調理師の初任給はいくら?
調理師の初任給はいくらなのでしょうか。ここでは、調理師の初任給の相場についてご紹介します。
他の職種とくらべて、調理師の初任給がどうなのかも気になるところですよね。
調理師の初任給は16~20万円前後
調理師の初任給は、就職先の規模や地域などにより、多少の差があります。そのため、調理師の初任給の相場は、月収16~20万円前後と考えておきましょう。
全業界での初任給の平均が、19〜20万円程度であることを考えると、調理師としての初任給はごく平均的な範囲だといえそうですね。
一般的に調理師の初任給は安いと言われることが多いのですが、すべての職種の平均とくらべると、決してそんなことはありません。
どのような職業でも、まだ仕事のできない新人のうちは、これくらいの給料がふつうだということですね。
調理師免許があれば初任給はどうなる?
調理師免許などの資格を取得しておらず、見習いとして働いている間は、上記でご紹介した16~20万円よりも、さらに初任給が少なくなる可能性があります。
調理師免許を取得するなどして、ある程度の知識や技術を身につけた上で、就職することをおすすめします。
なお調理師免許を取得する場合、専門学校へ通う方法と独学で学び、調理師試験を受ける方法がありますが、おすすめなのは調理師の専門学校へ通う方法です。
調理師として必要な知識と技術をしっかりと学びながら、卒業と同時に調理師免許の国家資格が取得できます。
もし独学で受験するのであれば、テキストを自分で読みながら学習し、技術を磨かなければなりません。
また受験までに実務経験として、1日6時間以上の勤務を週4日として、2年以上必要なのでなかなか大変です。
時間的な効率や確実性を考えても、調理師として働くのなら調理師免許は取得しておいた方がよく、取得するなら専門学校を卒業することをおすすめします。
給料を上げるにはどうしたらいい?
調理師として働いていく中で、 給料を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか。
ここでは、給料を上げるコツについてご紹介します。
調理師としての腕を磨く
オーナーに認められて料理長などに昇格すれば、給料を大幅に上げることができます。
給料を上げるためには、閉店後に厨房(ちゅうぼう)を借りて料理の練習をするなど、調理師としての腕を磨き続けることが大切です。
また技術を磨くだけではなく、つねに最新の流行や情報、そしてツールと技術について学ぶ必要があります。
どんな仕事でもそうですが、出世して責任のある地位に就くためには、努力を続けるしかないのです。
そしてその努力は仕事を続けている限り一生続いていくもの。調理師として成長し、料理長などの責任のあるポジションを得るために、仕事を続ける限り努力を続けましょう。
そうすることで、調理師としての年収も、必ずアップできるはずです。
自分のお店を持つ
調理師として成功したいと考えている方の中には、「自分のお店を持つ」ことを目標としている方も多いのではないでしょうか。
飲食店を開業して集客することができれば、社員の頃と比較して、大幅に収入を上げることが可能です。
ただし開業して、万が一うまくいかなかった場合には、収入がマイナスとなってしまう場合があることに注意しましょう。
なお自分のお店を持つ場合は、料理の腕が良いだけではいけません。お客様に認知してもらい、来店してもらいやすい立地条件、満足してもらうためのメニューは最低限の条件です。
さらにお客様に初回の来店してもらうための仕掛けや、ファンになってもらい、リピートしてもらうための工夫、リスクを取って部下を育てる力量など、経営者としての手腕が問われます。
ですが自分のお店がうまくいった場合は、会社員の調理師として働く場合とは、文字通り桁違いの年収を得ることも可能です。
リスクは高くなりますが、事前のリサーチや準備次第でリスクは低減できるもの。自分のお店を持つことが目的の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
専門的な免許や資格を取得する
調理師として給料を上げていくコツとしては、調理師免許を取得後、フードコーディネーターなどの食に関する民間資格を取得することが挙げられます。
より専門的な免許や資格を取得することで、自身のスキルを磨くことができるため、結果として収入面にもつながる部分があるといえるのです。
ほかにも和食の料理店なら、ふぐ調理師免許などを取得するなどの方法もあります。
おわりに
今回は、調理師の給料の相場についてご紹介しました。
希望の職業がどの程度の給料なのか気になる方にとって、具体的にいくらぐらいの収入があるのかは大きな疑問の1つだと思います。
勤続年数や資格の有無、就職先の規模などによって、具体的な給与額は異なるのです。
希望している給与をもらうためには、就業先の規模や資格の有無は大変重要になるため、しっかりと考えた上で、就業先を選ぶことをおすすめします。
また、給料面だけに執着しすぎず、調理師としてどのように経験を積んでいくのか、どのようにしてスキルアップしていくのかをイメージすることが、将来的に収入を増やすことにつながるでしょう。
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