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塩の種類とは?分類や選び方を解説

塩の種類とは?分類や選び方を解説

料理で最も使用する調味料と言えば、塩ではないでしょうか。原料や製法によって、その塩の種類は多岐に渡っています。安全な塩を選ぶには、どうすれば良いのでしょうか?また、どのような塩が市場に流通しているのでしょうか。今回は、塩の分類や種類、選び方について、お伝えします。

塩の種類は、作り方で2つに分類される

塩は、主に

  • ◆精製塩
  • ◆自然塩(天然塩)

に分類できます。精製塩は、電気分解によってナトリウムイオンを抽出し、煮詰めることで塩の結晶を作ります。値段も手頃であり、スーパーに並んでいるものの多くが精製塩です。

一方で、昔ながらの塩田で作られるものが自然塩(天然塩)です。自然塩は、ミネラルが多く含まれており、甘味や苦みを感じます。生産数が少なく、製造に手間がかかるため、値段が高いものが多いです。

塩の種類には、原材料による分類も

塩の種類には、作り方による分類だけでなく、下記のような原材料による分類もあります。

海水塩

海水からとれる海水塩は、精製塩、または自然塩の製法で作りだします。日本の気候は雨が多く、塩田による製法は難しいとされているため、海水を釜で煮詰める製法が主流となっています。

自然塩には、マグネシウムやナトリウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルが多く含まれており、味に深みがあります。

岩塩

世界で最も採れている塩は、岩塩です。しかし、日本では、ほとんど採ることはできません。昔、海となっていた場所が長い年月をかけて岩塩層を作り、そこで岩塩が採れます。その土地や火山の影響を受けやすく、硫黄や鉄分を多く含んでいることがあります。非常に塩辛く、海水塩と同じものと考え料理に使用してしまうと、味付けに失敗してしまう可能性が高いです。

湖塩

テレビ番組で、塩湖を見たことがある方もいるでしょう。塩湖は、塩分濃度が高く、生き物が生息することが困難であることから死海と呼ばれています。現在、日本に塩湖は存在しませんこが、塩湖で採取されるのが湖塩(こえん)です。海水塩と岩塩の中間的な役割を担う塩として、非常に珍しいものと認知されています。

種類豊富な塩の安全な選び方

料理の味付けとして欠かせない塩ですが、どうすれば安全なものを選びだすことができるのでしょうか。安全な塩は、下記のポイントを押さえることで、自分に合ったものが選べます。

  • ◆公正マークが付いている。
  • ◆煎ごう塩(火を通した塩)で日本製の塩である。
  • ◆結晶の色が白い。

2010年より以前は、塩に関するルールが存在せず、誤解を招く販売が横行していました。しかし、2010年4月から食用塩公正取引協議会が設立されたため、厳格な販売ルールが設けられました。つまり、食用塩公正取引協議会が認定した公正マークが付いていれば、安全性が高いです。

そして、日本産の煎ごう塩は、不純物の混入ケースが少なく、一定の安全基準が守られています。もし、料理の都合上、塩田で作られた塩を購入する場合は、極力白いものを選ぶことが大切です。色がついているということは、不純物が混じっている証拠だからです。しっかりと見れば、不純物を目視で確認できるため、白い物を選びましょう。

京都調理師専門学校で勉強するまでは、色のついた塩は自然に近く安全なものだと思っていました。しかし、その考えは間違いで、鍋の錆や不純物に由来するものだと知って驚きました。現在は、塩の販売が自由化されているため、1000種類以上のものから自分や自分の料理にぴったりなものを選ばなければいけません。

そのため、京都調理師専門学校の先生方がどのような塩を使用しているのかを知ることは、料理人を目指す者としては非常に勉強になります。また、空き時間には、友人たちと塩の食べ比べをすることで、今までよりも、知識に基づく経験が深まっています。今回、授業で好みの塩が見つかったので、いずれ料理に使ってみたいと思います。もし、料理について相談できる先生や仲間と出会いたいなら、京都調理師専門学校で一緒に学んでみませんか。

 

 

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