醤油の種類とは?定義や保存方法を解説
2019年3月4日
あなたの家庭では、普段どのような醤油をお使いですか?醤油にこだわりのある家庭であれば、特定のメーカーの醤油しか利用しないということもあるでしょう。一口に醤油といっても、その種類は多岐にわたるため、使い分けるのは簡単ではありません。
今回は、醤油の定義や種類、具体的な保存方法についてお伝えします。
醤油の種類を知る前に!その定義とは?
醤油とは、小麦や大豆、塩を原料として、酵母(こうぼ)や麹(こうじ)で発酵させたものをいいます。正式には、丸大豆醤油と呼ばれており、醸造に1年以上かかります。丸大豆醤油は、手間がかかる分、値段も高く味がおいしいです。
一方で、スーパーに売られている手頃な価格の醤油は、醤油風調味料と呼ばれています。醤油風調味料は、うま味成分であるアミノ酸が加えられており、短期間で製造されます。
醤油の種類とは?
醤油は、主に5種類に分類されます。それぞれに特徴があり、上手く使い分けることで料理をおいしく作ることができます。基本的な醤油は、下記の通りです。
濃口醤油
日本の家庭で使用される醤油の大部分は、濃口醤油です。塩分濃度が低く、味とのバランスに優れているため、さまざまな料理に使用できます。
薄口醤油
濃口醤油の次に使用されるのが薄口醤油です。淡口醤油とも呼ばれており、名前の通り色味は薄いです。しかし、塩分濃度が高いため、色味を抑えながら塩分を追加する際に利用されます。発酵と熟成を抑えることで、苦みや酸味がある醤油となっています。
白醤油
愛知県三河地方で主に作られている白醤油は、醤油の中でも淡い琥珀色をしています。主に、小麦で作られており、熟成期間は短いです。醤油の色がほとんどつかないため、一定の透明度を保ちたいお吸い物などで多用されます。
再仕込み醤油
醤油の中でも最も塩分濃度が低く、非常に珍しい醤油です。なかなか市場に出回らず、別名「甘露醤油」と呼ばれています。濃口醤油と比較すると、2倍の期間と原料を要するため、味と香りが非常に良いです。そのため、冷奴にかけて食べると醤油のおいしい香りを感じることができます。
溜醤油
熟成期間が最も長い溜醤油は、仕込水が少ないため、どのような醤油よりもうま味が強く味が凝縮されています。濃口醤油は、小麦と大豆の半分ずつでできていますが、溜醤油は主に大豆で作られています。製造に高い技術が求められるため、全体の2%しか作られていません。濃口醤油よりも色が濃く、味に甘みや粘りがあります。
種類豊富な醤油の保存方法
醤油には、賞味期限があることをご存知でしょうか。開封していなければ、8ヶ月~24ヶ月程度の間、おいしく食べることができます。醤油は、塩分が含まれているため、短期間で腐ってしまうことはありませんが、開封すれば、少しずつ酸化が始まってしまいます。
1度でも酸化してしまうと、風味や色味が開封直後よりも劣化してしまいます。そのため、開封した場合は、1ヶ月程度で使い切った方が良いとされています。
尚、醤油をおいしく保ちたいのであれば、空気や熱、光を遮断することが大切です。開封前であれば、冷暗所、開封後であれば冷蔵庫で保存すると、酸化を防止できます。
私は、京都調理師専門学校に入学し、さまざまなことを勉強するうちに、醤油の世界の奥深さについて知るようになりました。普段であれば、濃口醤油や薄口醤油しか使うことがありませんが、さまざまな種類があることを知り、調味料について強い興味が湧いてきました。
京都調理師専門学校では、料理ごとの醤油の使い分け方やレシピごとの使用量について具体的なアドバイスを頂くことができます。醤油の種類や使い方を覚えるだけで、料理の味に一気に深みがでるようになりました。もし、実践的な調理技術を勉強したいのであれば、京都調理師専門学校で学ぶのも一つの方法ですよ。