七五三の食べ物といえば何?
2018年11月10日
日本には、昔から七五三という文化があります。あなたも子供のころに、キレイな着物を着させてもらい、キレイな写真を撮り、美味しい料理を食べながら祝ってもらったかもしれません。ただ、幼少期なので、あまり記憶にない方も多いかもしれませんね。
さて今回は、七五三の文化や自宅でお祝いする際のメニューについてお伝えします。七五三におもてなしの料理を出す場合、どのような食べ物を用意すれば良いのでしょう。
七五三という、特別な食べ物を用意する文化
七五三では、男の子も女の子も美しく着飾って、おいしい料理を食べます。しかし、なぜ11月15日におこなうのか、具体的な理由についてはあまり知られていません。実はこの日は、古い暦である「二十八宿」において鬼宿日(きしゅくび)と考えられていたからです。
鬼宿日とは、鬼が街中を歩かないとされる日のことです。そのため、鬼宿日は、なにをするにしても縁起の良い日だといわれるようになりました。
また、11月15日に徳川綱吉の長男にあたる徳松の健康を祈る行事が開催されていたため、七五三の祝いごとをすることが江戸時代から少しずつ広まっていきました。
そもそも七五三は、三才、五才、七才の時に、「そこまで元気に育ったお祝い」という意味もあります。昔は子供の死亡率が非常に高く、「その年まで生きられたら、儀式をしてお祝いしよう」ということから始まったといわれています。
- ◆三才:髪置(かみおき)という「髪の毛を伸ばし始める」儀式
- ◆五才:袴着(はかまぎ)という「初めて袴を着る」という儀式
- ◆七才:帯解(おびとけ)という「紐を使って着ていた着物に、初めて帯を使う」という儀式
尚、七五三は、3回実施すると思われがちですが、一般的には下記の年齢でおこないます。
- ◆男の子:5歳
- ◆女の子:3歳・7歳
このように、男女によって異なります。昔は男女ともに3回だったようですが、江戸時代以降で男女の回数が決まったといわれています。女の子は、2回も七五三があるため準備が大変ですが、これも地域によって七五三に対する考え方が異なるそうです。
七五三の食べ物を自宅で用意!そのメニューは?
七五三のお祝いを自宅でする場合、お祝い膳などを参考に、下記のようなメニューを用意すると良いでしょう。
- ◆赤飯
- ◆大海老料理
- ◆ちらし寿司
- ◆天ぷら
- ◆茶碗蒸し
- ◆てまり寿司
- ◆お吸い物、澄まし汁
七五三の食べ物を効率良く準備するには?
七五三の当日は、子供や自分の着付けで、やるべきことがいっぱいです。そのため、早起きして当日に作るというのはとても大変で現実的ではありません。七五三の食べ物を効率良く準備するためには、下記のことを意識してみてはいかがでしょうか。
- ◆ポイント1:どのような料理を作るのか、あらかじめメニューを決定しておく。
- ◆ポイント2:食材を用意し、暇な時間を見つけて下準備だけすべて終わらせる。
- ◆ポイント3:時間を確認しながら料理を作る。
まず、七五三で、どのような料理を作るのか決めておきましょう。例えば、赤飯を作るなら、小豆やもち米が必要ですよね。作るものが明確になっていれば、準備する食材も決まってくるため、メニューの一覧を作っておくことが効率良く準備するポイントとなります。
そして、七五三の前日にまとめて下準備を終わらせ、調理時間を計測しながら、手早く作ってしまいましょう。
なお、もし日本料理店で働くことを視野に入れているのなら、どんな料理も決められた時間以内に作らなければいけません。普段から時間を意識していると、お客様を待たせることなく、おいしい料理を出せるようになります。
京都調理師専門学校では日本の伝統的な和食には、どのような食べ物があるのか、実際に調理を行いながら学んでいくことになります。一人前の料理人を目指しているのなら、京都調理師専門学校で腕を磨いてみてはいかがでしょうか。