食空間コーディネーターって、どんな資格?
2018年11月17日
私は、食べることが大好きです。そして、おもてなしの心や食空間、マナーについてもとても興味があります。
もしあなたが私と同じように、そういったことに強い興味や関心があるなら、食空間コーディネーターの資格取得をおすすめします。
いま私は京都調理師専門学校に通いながら食空間コーディネーターの試験合格を目指して勉強していますが、今回はこの食空間コーディネーターの資格についてご紹介します。
食空間コーディネーターとは?
食空間コーディネーターとは、食空間のプロデュースにおいて欠かせない存在として、需要が高まっている職業です。食空間コーディネーターになるには、テーブルコーディネートの基礎的な知識と技能について勉強し、「食空間コーディネーター」の民間資格を取得します。もちろん、資格が必須ではありませんが、幅広い文化によって構成されている食空間について学ぶことで、食に対するおもてなしの心や感謝の気持ちについての理解が促され、食空間のスペシャリストになることができます。
この資格はかつて、「テーブルコーディネーター」と呼ばれていました。しかし、「食卓を囲んでみんなで愉しむことや、会話をはずませて心を重ね合わせること、絆を深めることは、テーブル上に限ったことではなく、おもてなしの気持ちに満ち溢れたしつらえである」という考えのもと、2008年以降は「食空間コーディネーター」へと名称が変わりました。
「テーブルコーディネーター」の資格試験は、元々は「日本の食卓、食空間、生活文化を楽しく、美しく、快適に変えて心豊かな暮らしを目指します。」というスローガンの下、「食空間と生活文化ラウンドテーブル」(TALK)という団体が管理・運営していました。
しかし、当初の目的が果たされ、資格の名称変更のタイミングで、運営団体が変わっています。現在はNPO法人「食空間コーディネーター協会」というところが資格試験などの管理・運営を行っています。
食空間コーディネーターは、仕事の可能性を広げられる
食空間コーディネーターは、文字通り「食空間をコーディネートするプロ」です。これが「資格」となっている背景には、食空間コーディネートの知識やテクニックなどの専門性を高め、 感性を豊かに磨き、食空間をプロデュースする意義の大切さを啓発していく、という考え方があります。
もし、こうしたスキルアップや職業にご興味のある方は、食空間コーディネーターの試験を受験してみませんか。
資格は3級~1級にわかれており、3級受験には特に決まりはありませんが、実践的で高レベルな1級の合格を目指すには、2級資格保有者である必要があります。
つまり、まず目指すのは3級の資格。テーブルコーディネートや食空間コーディネートについてまったくの未経験者でも、受験はできます。基本的には筆記試験ですが、テキストは誰でも購入できますし、希望すれば試験当日の午前中に、直前講習を受けることもできるのだそうです。
食空間コーディネーターの資格があれば、花や食器を組み合わせて、テーブル周りを美しく演出できます。また、インテリアを含めた食空間をトータルコーディネートできるため、ホテルやレストラン、インテリア・住宅・テーブルウェアに関するショップで働くことができます。
また、テレビや雑誌などの撮影がある場合は、テーブルをコーディネートする依頼受けることも。食空間コーディネーターの資格があれば、仕事の可能性を大きく広げられます。
食空間コーディネーターを取得したい理由
私には、食空間コーディネーターになりたいと思った明確な理由があります。その理由は、下記の3点です。
- ◆食べる事が大好きだったこと。
- ◆おもてなしについて強い興味があること。
- ◆食についてのマナーを知っておけば、楽しくテーブルを囲めると思っていたこと。
こういった理由から、食空間というものに興味を持ち、食空間コーディネーターの資格のことを知りました。食の基本的な歴史や年中行事、器のルーツ、テーブルコーディネートなどについて学ぶことは、私にとっては非常に刺激的でした。私は小さな頃から食文化や季節の行事のことを母から聞いており、食空間コーディネーターの勉強を重ねていくうちに、そのような話を後世にわたって伝え残すことが大切なことであるとぼんやりですが分かってきたように思います。
今後、京都調理師専門学校を卒業して料理界に就職するときは、食空間コーディネーターの資格を通して学んだことを活かして、お客様に楽しい食の空間を提供していきたいと思います。
もちろん「作る」ことも楽しいですし、本業としては料理人を目指しているのですが、それを「提供する」ところまで気を配れるような、そんな料理人を目指したいと考えています。