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食育インストラクターとは?

食育インストラクターとは?

あなたは、食育インストラクターと呼ばれる人たちのことをご存知ですか?食育全般に関して幅広い専門知識を持ち、周囲の人たちに広く伝える役目を持った食育インストラクターは、現代社会において欠かせない存在となっています。食育の理解度や実践のレベルに応じて仕事の可能性は異なりますが、食育インストラクターになれば、どんな職場で働けるのでしょうか。

今回は、私が食育インストラクターの資格を取得したいと思った動機も含めて、お伝えしていきたいと思います。

食育インストラクターとは、どのような資格なの?

NPO法人日本食育インストラクター協会が行う認定試験に合格すると、食育インストラクターとしての合格基準を満たしていることになります。そもそも、食育インストラクターとは、食の指導者であることを証明する資格のことで、食育を通じて保健や医療、福祉施設で健康の増進を目的とした食に関するアドバイスを行うことが仕事です。

現在、食育インストラクターの資格は、プライマリーから1級までの5段階に分類されています。プライマリーの資格は難易度が高くはなく、比較的だれでもが取得できるレベルであるため、本格的に食育インストラクターとして仕事をしていくなら、1級の合格を目指して試験勉強を重ねていくことになります。

食育インストラクターになるメリットとしては、食に対する正しい知識、つまりは「食品を見分ける選食力」や、食のマナーなどが身につきます。さらに、食を広く捉えれば、日本だけではなく「地球の食」も考えることができるかもしれません。

また、仕事として考えるだけではなく、将来自分に子供が出来たとき、日常生活でそれを実践していくことで、自然と「周りの人への食育」につなげていくこともできるでしょう。

食育インストラクターになると、どんな仕事ができる?

仕事現場で活躍できる食育インストラクターになるには、食育に関して豊富な知識を修得する必要があります。栄養士や管理栄養士、調理師のように、国が認定している国家資格ではありませんが、食育インストラクターが持つ知識は専門的であり、職場でも非常に重宝されるようです。

食の専門家として例えば、学校の栄養教諭のサポート、医療機関、介護施設、福祉施設などで栄養士さんや管理栄養士さんをサポートしながら、食生活の大切さを広めていくこと、食育を行うことが、基本的な仕事内容です。また、食育インストラクターとしての実績を積み、多くの人に支持されるようになれば、「自治体などが行う食に関するイベント」に関わるような仕事も、できるかもしれません。

食育インストラクターの試験の合格基準は?

試験の合格基準は、受験する等級によって異なります。等級ごとの合格基準は、下記の通りです。

  • ◆4級試験:調理の実技試験80%・食育筆記試験60%(推進校通学者は、実技試験が免除される。)
  • ◆3級試験:調理の実技試験80%・食育筆記試験60%
  • ◆2級試験:調理の実技試験80%・食育筆記試験70%
  • ◆1級試験:食育筆記試験80%

このように、約8割以上取得できていれば、各試験を合格できます。食育インストラクターの最高難易度である1級試験は、食育としての活動報告書の提出が義務付けられているため、何かしらの行動を自ら起こさなければ、試験に合格できません。

食育インストラクターの試験の難易度は、高い?

試験の難易度は、合格基準と同様に、受験する等級によって変わります。

  • ◆4級試験:テキストの基本事項を理解していれば、合格できます。
  • ◆3級試験:受験者として調理師や管理栄養士、栄養士などの国家資格を持つ人も対象となっているため、試験の難易度は高いです。
  • ◆2級試験:3級試験よりも研修内容の難易度が上がるため、徹底的にテキストを読む込むことで合格できます。
  • ◆1級試験:食育メニューの提案や食育活動報告書の提出など、実践力が試される試験が実施されます。

食育インストラクターの1級試験は、実践力が問われます。それ以外の試験については、テキストを中心に重要なポイントを押さえて勉強していれば、確実に合格できます。合格率は、非公開となっているためわかりませんが、4級試験や3級試験ならそれほど難易度は、高くないといえるでしょう。

食育インストラクター資格の取得にかかる費用は?

資格取得時の検定料や申請料は、下記の通りです。

  • ◆4級試験:推進校通学者は、食育筆記試験 2,160円・推進校通学者以外は、食育筆記試験が5,400円、調理の実技試験が5,400円、資格申請料6,480円
  • ◆3級試験:食育筆記試験・調理の実技試験ともに5,400円、資格申請料6,480円
  • ◆2級試験:食育筆記試験・調理の実技試験ともに5,400円、資格申請料NPO会員8,640円・非会員14040円
  • ◆1級試験:食育筆記試験 10,800円、資格申請料NPO会員16,200円・非会員27,000円

食育インストラクターであることを周囲に証明するには、試験に合格後、申請料を支払う必要があります。毎年、調理師なることを目指す学生がたくさん受験しているため、テキストを中心に過去問を解いていれば、高い確率で合格できるでしょう。

食育インストラクターを目指す理由を明かします!

私は、もともと人と関わるのが好きだったので、食に関するアドバイスを周囲にできたら良いなと、ずっと思っていました。食も好きだけど、人に関わるのも好き。こんな私の性格に合う仕事は何だろうかと考えていたとき、食育インストラクターという資格があることを知りました。

さらに、京都調理師専門学校ではその資格取得に向けたサポートが手厚いです!だから、私は入学を決めました。

食育インストラクターのことを知ると、食の安全や管理、伝承に関わることができると分り、さまざまな現場で食のスペシャリストとして活躍できるかもしれないと感じるようになりました。食のアドバイザーとして仕事をしていくのなら、どうしても食育インストラクターの資格が必要なのではないかと思います。

現在、食に関する問題は、日本だけにとどまりません。誤った食生活や食文化によって、不健康になってしまう人がたくさんいます。そういった人たちに、少しでも正しい食事をとってもらえるように、食育インストラクターの資格を取得して、社会で活躍したいと思います。尚、食育インストラクターのような難関資格は、京都調理師専門学校で試験勉強へのサポートが受けられるため、一緒に勉強していきましょう。

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