手に職をつけるのって簡単?それとも難しい?

手に職をつけたい!そのことで、本音で語ります

手に職をつけたいと考える人たちの中には、料理人を目指す人が多くいます。また、「なぜ、料理人になりたいと思ったのですか?」と質問してみると、「手に職をつけるためです。」とハッキリ回答する人が多くいます。

この「手に職をつける」とは、一体何を意味するのでしょうか?今回は、手に職をつけることで得られるメリットや注意点など、私のエピソードも含めてご紹介します。

私が手に職をつけたい理由

まず、「手に職をつける」という言葉の意味を考えてみましょう。これは本来「職業や職能(仕事をするための能力)を自分のものにすること。生計を立てるための仕事に就くこと、あるいは、仕事に就くために必要な資格や技能を獲得すること。」という意味です。

私の以前の仕事は、配送業です。小型の配送用のトラックを運転して、たくさんの家に荷物を送り届けていました。ある時ふと「周辺の道さえ覚えれば誰でもできる仕事なのか?」と考えてしまったことで、次第にやる気を失っていきました。そして「この仕事は自分に向いていないのでは」と考えたのです。

そして、なにか専門的な資格を取得して、特別な技能を通して社会に貢献したいと感じました。「手に職をつけたい」と考えたとき、高校時代に少し興味をもっていた料理の世界のことを思い出しました。

すぐに、料理のことについて調べてみると、調理師免許を取得すれば、日本全国で働けることが分かりました。そして、厳しい修行を積めば、ゆくゆくは専門的な仕事を任されるようになり、自分で小料理店を開けるようになるかもしれない、そんな夢を思い描くようになりました。これが、私が「手に職をつけたい」最大の理由です。

手に職をつけるメリットは?

1度、手に職をつけることができれば、日本全国どんなところでも居住地域に関係なく働けるようになります。そして、自分の理想とするキャリアプランに応じて、再就職や転職に有利に働くかもしれません。また、調理師免許以外にも野菜ソムリエや食生活アドバイザー、フードアナリストなどの専門的な資格を取得することで、勤務先によっては資格手当が支給されることもあります。

料理の世界でキャリアを着実に積み、多くのお客さまから信用されるようになって

  • 「○○シェフが作った料理は、本当においしい。」
  • 「○○板長は、料理に対して強いこだわりが感じられる。」

と言ってもらえるかもしれません。他にも、誰も真似できないような調理技術を研究・開発し、お客さまに提供できるレベルにまでレシピを体系化する知識や技術をもつことができれば、独立開業することも容易になるでしょう。

このように、手に職をつける、調理師として一人前になることは、大きなメリットがたくさんありますし、夢広がりますよね。

手に職をつけたい!という考えと向き合う

食という分野は、私たちの生活には欠かせないものです。ですから、何があっても困らないという理由から、手に職をつけられる「調理師」という仕事を選ぶ方もいるでしょう。

調理師という職業は、3つの軸を満たしている仕事だと思います。

  • ◆食に関わる仕事として、市場で高い需要がある。
  • ◆料理長やシェフとして、働いている人が意外と少ない。
  • ◆生涯を通して続けることができる

手に職をつけるということは、一生職に困らない、ということです。以上の3点をふまえても、調理師とは、料理人としての腕さえあれば自分自身で将来をデザインすることができる、そんな将来性のある職業なのではないでしょうか。

手に職をつけるためのコストは高い?

調理師として手に職をつける場合、コストについても考えた方が良いと思います。なぜなら、せっかく手に職をつけても、仕事のやり方によっては、大きなマイナスを抱えることになってしまうからです。

例えば、調理師になるために専門学校に通う費用として、約200万円を支払ったとします。一見すると、非常に大きな金額に見えます。

しかしこのお金は、調理師として飲食店や学校の学校給食調理員として1年も働けば、お給料として戻ってきます。しかも、調理師としての資格は一度取得したら一生モノとして、生活を支えていくことができます。さらには調理師として働きながら技術を磨いていくことで、その先には独立という道もあります。手に職をつけるという観点からも、調理師になるためにかかるコストは決して高くはないと言えるのではないかと思います。

手に職をつけて時代を生き抜く

手に職をつけられる調理師の世界は、リストラや人員整理という言葉をあまり聞きません。なぜだと思いますか?おそらくですが、調理師を雇う場合、その人の特別なスキルを評価して人材を採用しているからだと思います。

もちろん、AIなどのIT技術の進歩によって、仕事を失ってしまうことも考えられますが、料理人だからこそ作れる食事を提供できれば、簡単に職を失うことはありません。近年、フリーランスライターやシステムエンジニア、デザイナーなど、手に職を持った人たちが会社に属すことなく開業する傾向にあります。

このように自由に仕事ができるのは、手に職があるからだと言えるのではないでしょうか。ですので、調理師として料理界で活躍できるかは、自分にしか作ることができない料理を作れるかにかかっていると思うのです。

常にアンテナを張り、時代の流れにマッチする料理を作り続けることができれば、リストラや人員整理を気にすることなく、板長やシェフとして、いつの時代も生き抜いていくことができるでしょう。

調理師として手に職をつけたい!注意点は?

例えば、調理師として独立を目指していくなら、安定的な道ばかりではありません。自分のお店をオープンすれば毎月お金が入る、というわけではありません。多くのお客さまに支持される繁盛店にしなければ、安定した収入を得ることはできません。

どれだけ、調理技術を高めても、マーケティングスキルやお客さまとのコミュニケーション能力が著しく低ければ、せっかく開いたお店をたたむことになるかもしれません。

最近は、調理師免許も数多くの人が取得しており、料理界では取得していて当たり前の資格となりつつあります。調理師として料理の世界で長く働きたいならば、調理師だけではなく、もう一歩上の資格取得も目指すと、より力強い「手に職」となるのではないでしょうか。

一つの資格が取れたからと満足するのではなく、その「職」でこの先もずっと働きたいと思うなら、自分の知識や腕はいつでも磨いておき、それ以外のことも勉強していく、そういう姿勢が必要なのだと思います。

その点、私が通う京都調理師専門学校には、さらに一歩上の資格を目指す人へのサポート体制が整っていますし、疑問や悩みを相談できる先生や仲間もいます。あなたも「手に職をつける」ことを、真剣に考えてみませんか?