フランスのお母さんの味って??フランス料理便りvol.25
2017年10月30日
フランスの家庭料理ってどんなものがあるの?【フランス料理便りvol.25】
こんにちは、フランス料理講師の坂本です。
今回もフランスで気軽に食べられている料理を紹介します。
【フランス・ママンの味】
フランスでママン(おふくろ)の味はと聞くと多くの人は、“アッシェ・パルマンティエ(Hachis parmentier)”と答えます。
じゃがいものピュレであり合わせの煮込み肉を挟んでグラタンにした単純な料理ですが、自分の母親が作るこの料理を自慢し合うのだそうです。
スタンダードなアッシェ・パルマンティエは、牛ミンチ肉をにんにく、玉葱、人参のみじん切りと炒め、トマト・ペーストと肉のだし汁で煮込み、その間にじゃがいもを茹でてピュレを作ります。
グラタン皿にじゃがいものピュレを敷き詰め、その上に煮込みを敷き、さらにじゃがいものピュレで蓋をし平らにならし三層にします。
糸状にすり卸したチーズを均等に散し、オーブンできつね色に焼き上げて出来上がり・・・。
「C’était très bon!」(セテ トレ ボン)
「Bien manger!!」〈ビアン マンジェ〉
(むっちゃ美味しいよ!たくさん召し上がれ!!)
それとこの料理には人名がついているのですが、パルマンティエ(Parmentier)は18世紀、ルイ16世時代にじゃがいもの普及に尽力し、国民を飢餓から救った救世主とも言うべき人物で、じゃがいもを使った料理名には代名詞になっているのです。
料理は文化、このような料理にまつわる知識も、是非、京調校で学んでください。
高校生の皆さんはまずは料理体験から初めてくださいね
西洋料理上級科 フランス料理専攻 京調校の先生たち フランス料理便り
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