フランス料理をもっと学んで楽しもう!
2017年7月5日
高級料理の代表として有名な料理が、フランス料理です。
レストランやホテルなどでも、良く提供される料理としてもよく知られています。
誕生日のお祝いや、結婚式といったイベントでもフランス料理が提供され、食べる機会もあります。
フランス料理は、意外に日本人にも馴染みが深い料理と言えるのではないでしょうか。
今回は、そんな身近な高級料理であるフランス料理についてお話しましょう。
フランス料理の歴史
フランス料理と言えば、伝統と格式ある料理というイメージが強くあります。
しかしフランス料理の歴史は、実はそこまで深くありません。
高級なフランス料理という形になるまでの歴史は、意外にも浅いものなのです。
ではフランス料理とは、どのようにして今のような料理の形になってきたのでしょうか。
初めにフランス料理の原型を作ったのは、なんとイタリア人なのです。
それまでのフランス料理というものは、今のようなコース形式で出される高級料理とは全く別の形でした。
当時のフランス料理は大皿に盛られ、手づかみで食べるような簡単な形式の料理でした。
いわゆるフランスの家庭料理が、フランス料理と言われていたのです。
現在の私たちが知るコース形式のフランス料理の原型ができあがったのが、およそ16世紀頃だと言われています。
この時期にイタリアからフランスにやってきた、カトリーヌ・ド・メディシスとその専属料理人がフランス料理の形式とレベルを大きく変えていくことになるのです。
またこの専属料理人たちは、当時のフランス料理にフォークを導入しました。
これによって、フランス料理のマナーも大きく向上したと言われています。
フランス料理のコースとマナー
フランス料理と言えば、テーブルに一品一品料理が運ばれてくるコース形式を思い浮かべるかと思います。
みなさんは、フランス料理のフルコースの順番を知っていますか?
・オードブル
・スープ
・魚料理
・肉料理
・デザート
お店によっての違いはありますが、フランス料理のフルコースはこの5品からできています。
このフランス料理のコース形式も、実はフランス人が考えたものではないのです。
コース形式での料理の提供は、ロシアが発祥したものであると言われています。
ロシアのような寒い地域ですと、テーブルに置かれた大皿料理はすぐに冷めてしまいます。
料理を冷まさずに提供できる方法を考えた結果生まれたのが、このコース形式なのです。
現在のフランス料理とは
高級料理のイメージを持ち続けていたフランス料理ですが、現在では気軽にフランス料理を楽しめるフレンチバルが人気を博しています。
またその店舗形式も様々で、小さなバル形式もありますが、立ち飲み形式でフランス料理を食べられるお店もあります。
またフランス料理自体も、徐々に変わりつつあります。
フレンチバルの増加に伴い、コース形式のフランス料理よりも、昔ながらのフランス家庭料理を提供するお店が増えてきたのです。
フランスの家庭料理では、ガレットやクレープなどが有名です。
また他にも、鶏の丸焼きや牛肉の煮込みなどをよく食します。
現在人気が高まりつつあるフレンチバルでは、昔からフランスで食されてきた家庭料理をアレンジして提供している店舗が多いようです。
いかがでしたでしょうか?
身近な高級料理であるフランス料理ですが、現在の形式となるまでには意外な歴史があったのです。
本格的な高級フランス料理だけでなく是非一度、フランスの昔ながらの家庭料理を食べてみてください。
フランス料理の新たな一面を発見できるかもしれませんよ。
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