京調news

京都調理師専門学校の最新情報です。

日本フランス料理技術組合主催

「子供達に笑顔を!」プロジェクトin宮城県仙台市

京都調理師専門学校が事務局を務める日本フランス料理技術組合では、

東急グループと協同し「子供達に笑顔を!」プロジェクトを実施しています。

このプロジェクトでは、被災地の小学校を訪問し、味覚の授業とスペシャルランチの

提供を行います。5回目の今回は奥田先生が参加しました。

次の3月11日で、震災から2年目を迎えます・・・

今回訪問したのは、仙台市立東宮城野小学校と仙台市立荒浜小学校です。

一日で、二校を訪問したのではありません。

二校が一つの校舎で学校生活を送っています。

荒浜小学校は海岸線から800メートルの所にあり、甚大な津波の被害に

遭いました。荒浜小学校の児童や先生方は、東宮城野小学校を

間借りされています。

さて、3月3日の23時、準備を整えて東京から仙台に向けて出発です。

東北道を北進し、翌朝5時30分頃に仙台に到着しました。

京都よりも東に位置する仙台は、早く夜明けが訪れました。

最初に、津波で甚大な被害にあった荒浜小学校を訪問しました。

ここは、報道でもよく耳にした「仙台市若林区」に位置します。

ここは海岸から800メートル離れています。2年前の3月11日、津波はこの校舎の

3階まで押し寄せてきました。児童と先生たちは屋上に避難してお互いに身を寄せ合い、

助かりました。しかし、その日学校を早退した一人の児童は、残念ながら亡くなられました。

荒浜小学校から周りを見渡すと、何もありません。

しかし、以前ここには800世帯があり、そのすべてが流されてしまいました。

夜明けの早さと、復興のスピードに時間差があるように感じました。

そして東宮城野小学校へ向かいました。

到着後、体育館内でランチの準備を進めました。

卒業生の楳田君も参加してくれました。

今は三國シェフの「ラー・エ・ミクニ」でスーシェフ(副料理長)として活躍中です。

ランチの前には、バレーボール元全日本代表の大山加奈さんによる

体育の授業も行われました。

そして、ランチへと続く味覚の授業です。

会食前の準備もバッチリ整えておきます。

会食中には、参加したシェフと児童たちで交流を深めました。

食事をしている児童は皆、楽しそうに活き活きとしていました。

現在、東宮城野小学校を間借りして学校生活を送っている荒浜小学校の6年生は、

全員が仮設住宅で暮らされています。本来なら全員が同じ中学校へ進学するはず

でしたが、仮設住宅が色々な地域にあるため、6校の中学校に分かれて進学

することになりました。そんな中、春から新たに始まる中学校での生活を応援

するために、桜ヶ丘中学校の有志の合唱団が合唱を披露してくれました。

震災当時、小学校の屋上で難を逃れた荒浜小学校の児童たちも歌を披露してくれました。

全てのプログラムを終え、15時頃に東宮城野小学校を出発しました。

小学生も中学生も、元気いっぱいに手を振って見送ってくれました。

あれから、もう2年が経ちます。

震災の3か月後に気仙沼を訪問した時は何もかも放置されたままで、ただ言葉を失いました。

震災の半年後に女川を訪問した時は、がれきが撤去されて何もない広い空間がありました。

震災の2年後、ここ仙台の海岸沿いにも、何もない広い空間がありました。

復興には、まだまだ多くの方の力が必要なんだと改めて実感しました。

子供達はいつも嬉しそうに私達を迎えてくれます。

これからを担う子供達に今必要な元気を、私達の活動で少しでも

届けていくことが出来たらと、プロジェクトに参加する度に思います。

東と西で夜明けの時間は違っても、「復興した東北」への夜明けが早く訪れることを

願う気持ちに、時差はありません。

2年経った今こそ必要な「絆」を東北に!