喫茶店とカフェはどう違う?アルコールを提供してもいいのは?
2017年7月24日
日本人はコーヒーが大好きと言われており、その需要にこたえるかのように街中には喫茶店やカフェが溢れています。
そんな喫茶店とカフェの違いってなんだか知っていますか?
日本語と英語の違い? いえいえ、実は法律でちゃんと決まっていて、明確な違いがあるのです。
喫茶店とカフェの違い
お店を営業するとなると、営業許可を取る必要がありますが、その営業許可の種類が変わってきます。
喫茶店は「喫茶店営業許可」
カフェは「飲食店営業許可」
という違いがあります。
こう見るとカフェは喫茶店というより、扱い上は飲食店ということがわかりやすいですね。
喫茶店営業許可と飲食店営業許可の違い
では、喫茶店とカフェの違いというよりも、喫茶店営業許可と飲食店営業許可の違いということをご説明いたします。
この「喫茶店営業許可」というのは、「飲食店営業許可」に比べ取得しやすくなっています。
しかし、その分メニューに制限が出てしまうのです。
飲み物で言うと、喫茶店営業許可ではアルコールの販売・提供ができません。
更に食べ物は加熱以外の調理は不可となっていますので、お菓子や果物などのお茶請け程度しか出すことができないのです。
次に「飲食店営業許可」ですが、こちらは「喫茶店営業許可」に比べ取得しづらくなっているものの、販売・提供できるメニューの種類が増えます。
アルコールの販売・提供もできますし、調理が必要となるフードメニューも販売・提供することができるのです。
言われてみると、喫茶店ではあまりお食事を出していないイメージですし、フードメニューも置いていないように思います。
逆にカフェではお菓子やパンなどの軽食をはじめ、パスタやオムライスなどのちょっとした食事まで楽しむことができます。
ランチタイムはカフェで過ごすという方も多いのではないでしょうか。
喫茶店とカフェの注意点
ここまでは、あくまでも喫茶店とカフェの法律上の違いということになります。
しかし、店名は法律で決まっているわけではなく、ある程度自由に付けることができるので、「喫茶店」や「カフェ」「コーヒー」を店名に入れなくても何も問題は無いのです。
どういうことかというと、店名は「喫茶店 ○○」という名前なのに、営業形態は「飲食店営業許可」を取得しているので、フードメニューを提供できるというお店もあり得るのです。
逆に「××カフェ」という名前なのに、営業形態は「喫茶店営業許可」しか取得していないためにフードメニューの提供を行っていないお店もあり得ます。
もちろん、メニューに関してはあくまでもお店側が決めることなので、飲食店営業許可を取得しているからと言って、必ずしもアルコールやフードを提供しなければいけないという決まりはありません。
そのため、飲食店営業許可を取得しているのにアルコールやフードの提供・販売を行っていないお店は沢山あります。
とはいっても今ではほとんどのお店が飲食店営業許可を取得しているようです。
喫茶店営業許可より取得し辛いとはいっても、ちゃんと営業をしていれば申請は通るものでしょうし、やはりメニューの幅を広げることができるというのはお店にとって大きなメリットです。
喫茶店とカフェのイメージ
このように飲食店営業許可を取得していることが増えてきている以上、喫茶店とカフェの違いというのはほとんどなく、あくまでもイメージ上の違いが大きいということになりますね。
喫茶店の店内は暗くて落ち着いていて昭和の雰囲気があり、店内もマスターが1人で接客しているようなイメージです。
カフェは明るくておしゃれ、メニューも少し派手目のものを提供していたりします。店内でMac Bookを開いている人を良く見かけるイメージですね。
あくまでもイメージでお店にもよりますが、喫茶店とカフェの違いはこのぐらいなのかもしれませんね。
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